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あなたのみことばは, 私の 足のともしび, 私の 道の 光です.
詩篇 119:105

ルカの福音書2:8-20 (羊飼いたちの感動)

投稿者
tbic
投稿日
2021-12-25 00:24
閲覧数
345
ルカの福音書2:8-20、『さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。』

メリークリスマス!クリスマス・イブの夜、教会で皆さんと共にイエス・キリストの誕生をお祝いできることを、心から感謝いたします。今、読んでいただいた聖書の箇所は、イエス・キリストが生まれた夜、羊の番をしていた羊飼いたちの所に御使い(天使)が現れて、救い主が誕生したことを告げる場面です。それを聞いた羊飼いたちは、ベツレヘムの町に出掛けて行き、飼葉おけに寝ている赤ちゃんのイエスさまを捜し当てたという記事です。今日はこの羊飼いたちが味わった喜びと感動を、私たちも共に味わうことができるよう、心から願っています。

きょうの聖書箇所の前の所には、ベツレヘムというダビデの町で赤ちゃんのイエスさまが生まれるまでの経緯が記されています。イエスさまの両親のヨセフとマリヤは、住民登録のために、ヨセフの祖先のダビデの町に来ていましたが、宿屋に泊まることができませんでした。ちょうどその頃に身重になったマリヤが産気づいたので、家畜小屋でイエスさまを産んで飼葉おけに寝かせました。御使いはこのことを羊飼いたちに、知らせに来たわけです。

御使いが羊飼いたちの所に来た時、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れたとあります。それは夜中のことでしたから、暗い場所が急に明るい光で照らされたら、それは驚くでしょう。私も、暗い所で強い光を見てドキッとする経験をしたことがあります。誰でも、周りがとても暗い中で急に明るい強い光が出現すると、ドキッとします。このルカの福音書の羊飼いたちの場合は、真っ暗な牧場が急に明るくなって御使いが現れたので、とても驚いたと思います。そういう風に、恐れる羊飼いたちに、御使いは言いました。

本文のルカ2:10-11、「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。

御使いは、「この民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです」と言いました。御使いは、ユダヤの民全体のための素晴らしい喜びを、貧しい羊飼いたちに、まず教えに来てくれたんですね。裕福な人々ではなく、まず貧しい羊飼いたちに知らされました。これは、素晴らしい恵みでした。イエス様はルカ6:20-21で、こうおっしゃいます。「イエスは目を上げて弟子たちを見つめながら、話し出された。貧しい者は幸いです。神の国はあなたがたのものだから。いま飢えている者は幸いです。やがてあなたがたは満ち足りるから。いま泣く者は幸いです。やがてあなたがたは笑うから。」確かに、イエスさまは貧しい者、泣く者のために、同じ姿で貧しい者、泣く者として、この世に来られました。そして、羊飼いたちも、ヨセフもマリヤも、みんな貧しい者でした。だから、初めのクリスマスは貧しい者たちのお祭りだったと思います。

そして、まず羊飼いたちに喜びが伝えられたことは、他にも、いろいろな意味が込められています。例えばダビデの町の、ダビデという人は羊飼いと大変、深い関係にありました。ダビデはヨセフの祖先ですが、この国の王様だった人物です。しかしダビデが王様になる前は、ダビデは羊飼いをしていました。ですから、羊飼いたちにとっては、大先輩だったのです。

ダビデは、とても勇敢な王様で、多くの戦いに勝利しましたが、羊飼いだった時にも非常に勇敢で、熊やライオンが迫ってきて羊を食べようとする時、ライオンや熊とも戦ってやっつけたと聖書には書かれています。そして、ダビデは単に勇敢だけではなく、竪琴の名手でもあり、ダビデが弾く竪琴は人の心を慰め、癒していました。また、ダビデは詩人でもあり、たくさんの詩を書きました。その中、詩篇23篇はとても有名な詩で、ダビデは次のように書きました。23:1-2、「 主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。

かつてダビデは羊飼いとして、羊たちの命を危険から守っていました。そして、羊たちが安心してノンビリと緑の牧場で暮らすことができるよう、いつも見守っていました。私たち人間もまた、とても弱い者です。そんな弱い私たちを神様は、いつも守って下さり、平安を与えて下さると、ダビデを通して明らかにしたわけです。「 主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。

ダビデは神様への信仰が厚かったので、神様のことを全面的に信頼していました。それで神様もダビデの王国を祝福し、繁栄させて下さいました。

ところがダビデの子孫たちは、神様から段々離れて行って、神様との約束も守らなくなってしまいました。それで神様は、もうダビデの子孫たちの王国を見放してしまいました。そのためにユダヤの王国は滅んでしまって、次々とバビロニア、ペルシャとギリシャ、ローマに支配されるようになってしまいました。もしユダヤが大国に支配されずに、ダビデの王国が続いていたなら、イエス様の父ヨセフはダビデの子孫ですから、ヨセフも王様になっていたはずです。しかしヨセフは貧しい大工でした。国が弱い時というのは、特に貧しい人々の暮らしはとても大変です。羊飼いたちもまた、貧しい者たちでした。しかも夜中も寝ずに羊の番をしなければならない、とても大変な仕事です。イスラエルがローマに支配されていてユダヤ人の全体が希望を持てない状況の中で、貧しい羊飼いたちは、なおさら希望を持っていなかったということです。

そんな暗い生活をしていた羊飼いたちの目の前が突然明るくなり、御使いがこう言ったんです。「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」(ルカ2:10-12)

そして、天の軍勢が現れて、神を賛美して言いました。「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」(ルカ2:14)

これを聞いた羊飼いの心の中は、どれほど明るく照らされたことでしょう。羊飼いたちは、喜んで、このことをベツレヘムの町まで確かめに行き、マリヤとヨセフと、飼葉おけに寝ているみどりごのイエスさまを捜し当てました。

そして、きょうの最後に読んだルカ2:20節にあるように、羊飼いたちは、見聞きしたことが、全部御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら、帰って行きました。この時の羊飼いたちの喜びと感動は、本当に大きなものだったと思います。そして、イエス・キリストは、単にユダヤ人のための救い主ではなく、世界中の人々の救い主です。だから世界中の教会が、毎年クリスマスにイエスさまの誕生をお祝いするわけです。

イエス・キリストは永遠の中を生きておられますから、イエス・キリストは二千年前の人々だけではなく、現代の私たちのための救い主でもあります。マタイの福音書11章では、イエスさまが次のようにおっしゃいました。マタイ11:28-29、「 すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。

こうして、イエスさまは現代においても、世界中の人々の魂に安らぎを与えて下さっています。そして、西洋人も東洋人も区別なく安らぎを与えて下さいますから、私たちもその恵みをいただくことができます。このように私たちを救うために、この世に来て下さったイエスさまは、再び来られると約束して下さいました。そのイエスさまに心から感謝したいと思います。
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