私が日本に住んでいる理由(J.S)

こんにちは！日本の主婦一〇年目の鄭劭英と申します。私はドラマチックな人生ではなかったので、大きな感動や驚くべき話はありませんが、この証を通して生きておられる神さまと神の計画についてわかる方が一人でも与えられれば嬉しいです。

韓国人である私に対してみんなが一番知りたいところは、多分どうしてこの日本の地で住んでいるのかということです。カナダに住んでいる友達が韓国に来る度に聞かせてくれたカナダは楽園のような所でした。三〇歳になった年に定期積金満期でかなりのお金が手に入り、結婚すれば絶対に韓国を離れることができないと思って、一年間だけ住んでみると決心して友達がいるカナダに行きました。そこでカナダ人ではなく、日本人に出会ったのです。

私の母は神さましか知らない熱心な祈りの人であり、熱い信仰の持ち主です。父親は事業がうまくいけば教会に行かず、事業がうまくいかなければ教会に行く、そんな弱い信仰を持っていました。それで、教会に行く問題で争いが絶え間なかったのです。そんな環境の中で育った私は、クリスチャンでない人と結婚することは考えたことがありませんでした。 ですから、今の夫はクリスチャンではないから結婚は不可能だと思いました。当然、母が反対するだろうと思いました。それで反対すれば、それが神の御心だと思い、結婚はやめようと思いました。

しかし、今の夫と初対面の挨拶で母は、夫をとても気に入っていました。今もたまに言われますが、第一印象で目がとても優しくきれいだったと言われます。私がこの日本に住んでいることを見ている通り、母は全然反対しませんでした。ですから、神さまも反対しないと思って結婚しました。年一度会うのもままならないお婿ですが、今もとても可愛がっています。そして、そこに加えた母の言葉は、「あなたは日本で家族を救う、宣教師の使命を神さまから与えられている。」ということでした。

宣教師…宣教師の本を読んで、宣教師の使命は世の中で一番やりたくないことでした。結婚を考える歳になった時、教会の方々は伝道師先生を紹介しようとしました。「まさか、私は絶対に先生の奥さまや宣教師にふさわしくない。」神さまはその器を見て神の働きを任せると言われたので、私は絶対にそんなことはないと安心していました。しかし、私はこの日本で神さまを信じない人と結婚して、宣教師としての人生を生きています。

そうです。私がこの日本で家庭を築き、生きていく理由は私が計画したことではなく、神さまの大きな計画であったことを知りました。今は教会にもあまり行かない夫ですが、神さまが生まれる前から計画して選んだ神の息子であることを、母はいつも語られます。ですから、私の母は一〇年が過ぎた今も、まだ全然信仰のない私の夫を責めません。母と私のやるべきことは祈って、待ってあげることだと母は言っています。

神さまは本当に、私にちょうど合う大きさの働きを任せられました。私の日本での神の使命は、家族を救って神の種となる、とても小さな働きです。神さまは絶対に自分の力量を超える働きは与えないので、恐れる必要はありません。ただ任せられたところで、神さまがなさるという受動的な行動より、神さまが喜ばれるように熱心に働くべきだと思います。ありがとうございました。