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あなたのみことばは, 私の 足のともしび, 私の 道の 光です.
詩篇 119:105

ヨハネの福音書8:1-12(罪のない者が石を投げなさい)

投稿者
tbic
投稿日
2023-10-22 21:58
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801
ヨハネの福音書8:1-12『イエスはオリーブ山に行かれた。そして朝早く、イエスは再び宮に入られた。人々はみな、みもとに寄って来た。イエスは腰を下ろして、彼らに教え始められた。すると、律法学者とパリサイ人が、姦淫の場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。「先生、この女は姦淫の現場で捕らえられました。モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするよう私たちに命じています。あなたは何と言われますか。」彼らはイエスを告発する理由を得ようと、イエスを試みてこう言ったのであった。だが、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。しかし、彼らが問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」そしてイエスは、再び身をかがめて、地面に何かを書き続けられた。彼らはそれを聞くと、年長者たちから始まり、一人、また一人と去って行き、真ん中にいた女とともに、イエスだけが残された。イエスは身を起こして、彼女に言われた。「女の人よ、彼らはどこにいますか。だれもあなたにさばきを下さなかったのですか。」彼女は言った。「はい、主よ。だれも。」イエスは言われた。「わたしもあなたにさばきを下さない。行きなさい。これからは、決して罪を犯してはなりません。」イエスは再び人々に語られた。「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」』

朝早くイエス様がオリーブ山から宮に入られた時、民衆はみんなイエス様の所に寄って来ました。だからイエス様はそこにすわって、彼らに教え始められたのです。しかし律法学者とパリサイ人たちが姦淫の現場で捕らえられたひとりの女を連れて来て、イエス様と民衆の真ん中に彼女を立てました。そして、彼らはイエス様に聞きます。本文の4、5節、『イエスに言った。「先生、この女は姦淫の現場で捕らえられました。モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするよう私たちに命じています。あなたは何と言われますか。」

イエス様が説教中だったので、彼ら(律法学者とパリサイ人たち)はイエス様を恥ずかしくさせるために、意図的にこうしたわけです。「イエス、あなたはみことば(律法)を教えているが、姦淫の現場で捕らえられたこの女に対してはどんな判決を下すのか」ということです。彼らはどんな方法でもイエス様をつまずかせ、みことばと異なる言葉を誘導して倒そうとしたわけです。「こんな事件に対する律法の判決は石打にして殺すことである。あなたは赦しと愛を言いながら、どんな判決を下すのか。」という質問で、彼らはもしイエス様が律法と異なる判決を下すのであれば、イエス様を訴える計画でした。それが6節の内容です。「彼らはイエスを告発する理由を得ようと、イエスを試みてこう言ったのであった。だが、イエスは身をかがめて、指で地面に何か書いておられた。」そのとき、イエス様は身をかがめて、指で地面に書いておられたと出ます。イエス様は何かを書かれました。イエス様が彼らを無視して何かを書かれているから、彼らは続けて聞くわけです。7節に、「しかし、彼らが問い続けるので、」これは本当に面白い場面で、反対の立場です。責められるイエス様は余裕があり、審判の座に立った彼らは焦っています。彼らはイエス様が何と答えられるか問い続け、イエス様は余裕を持って、指で地面に何かを書いておられます。

イエス様が指で何を書かれたのでしょうか?ここには深い意味があります。律法学者とパリサイ人たちが律法で攻撃するから、律法で答えられ、律法で教えようとされるイエス様の意図があったと思います。「あなたがたが知っている浅い律法の内容を、わたしが直接本当の意味を教えよう」と。そうしながら地面に書かれたのですが、何を書かれたのでしょうか?ヒントは申命記9:10に出てきます。「その後、主は神の指で書きしるされた石の板二枚を私に授けられた。その上には、あの集まりの日に主が山で火の中から、あなたがたに告げられたことばが、ことごとく、そのまま書かれてあった。」これはモーセが神様から十戒の板をいただく場面です。「十戒の石の板二枚に神様が指で書きしるされた」と出ます。だから今日の本文でイエス様が指で地面に書かれた理由は、「わたしが、その神である。モーセの時代、指で十戒を書きしるした神がわたしである。」と強調する表現です。だからイエス様が身をかがめて、地面に書かれたのは十戒だと思います。モーセに書いてくださった十戒を、ここでもう一度再現されたのです。第一、第二、第三、、ずっと書いておられたということです。

そしてイエス様は、本文の7節の後半に、『イエスは身を起こして言われた。「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」』十戒(律法)に基づいて罪のない者が石を投げなさいということでした。

ここでイエス様が教えておられることは、律法を通してはあなたがたがどれほど罪深い人間であるかを知ることだけだということです。つまりこのみことばは律法に照らして、あなたがたも罪があれば、この女のように石打ちされて死ななければならない存在であるということを、強調されたわけです。

そうしたら、彼らはどうしますか?本文の9節、「彼らはそれを聞くと、年長者たちから始まり、一人、また一人と去って行き、真ん中にいた女とともに、イエスだけが残された。」これは年をとった人のほうが、もっと罪を犯したから年長者たちから始め、ひとりひとり出て行ったと思います。皆さん、私たちは自分が生きてきた歳月の分、罪を犯してきた人間であることを忘れてはなりません。イエス様の救いなしには永遠に地獄に落ちる運命が私たち人間です。だからこそ、今日もイエス様の十字架を見上げ、その復活の救いに預かる者にならなければなりません。イエス様こそが私たちの唯一の希望です。ヨハネの福音書14:6、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」これは確かな真理です。イエス様以外には救いはありません。だから、イエス様の十字架を最後の最後まで、しっかり握り締めなければなりません。十字架は赦しの愛です。この赦しの愛が私たちの希望であることを、絶対に忘れてはなりません。

本文に戻って、結局みんな出て行って、その女だけが残されました。その時、イエス様は言われます。本文10-11、『イエスは身を起こして、彼女に言われた。「女の人よ、彼らはどこにいますか。だれもあなたにさばきを下さなかったのですか。」彼女は言った。「はい、主よ。だれも。」イエスは言われた。「わたしもあなたにさばきを下さない。行きなさい。これからは、決して罪を犯してはなりません。」』『あなたを罪に定める人はみんな離れ去った。だれもあなたを罪に定める人はいないし、わたしもあなたを罪に定めない。だから行って、これからは決して罪を犯してはならない。』とイエス様は言われました。イエス様はその女を慰め、勇気付けられました。律法に照らしてみれば、すべての人が罪人だから、あなたも罪悪感を持ったないでほしいということです。「罪人が罪人を罪に定めることはできない。神であるわたしさえ、あなたを罪に定めない。だからあなたはもう自由だ。これからは罪を犯さないで、新しい人生を生きなさい。」と。彼女にもう一度チャンスを与えてくださいました。いつも私たちにチャンスを与えてくださる神様に感謝しましょう。だから私たちも誰かを罪に定めたことがあれば、悔い改めなければなりません。そしてもし誰かから罪に定められたことがあれば、イエスの御名によってそれを断ち切り、自由を宣言しましょう。もうこれからは、誰かからも罪に定められることも、誰かを罪に定めることもしないでください。神様さえ罪に定められないのに、私たちが罪に定めることは大きな罪です。それは神様のさばきの座に自分が座っていることです。だからもうこれからは罪の中に過ごさず、イエス様の光の中で赦しと愛を実践しながら喜び溢れる人生を生きたいと思います。最後に今日のみことば、ヨハネの福音書8:12を、一緒に読んで終わりたいと思います。

イエスは再び人々に語られた。「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」
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