ヨブ記1:6-12（試練と試みに打ち勝つ方法）

ヨブ記1:6-12『6.ある日、神の子らがやって来て、主の前に立った。サタンもやって来て、彼らの中にいた。7.主はサタンに言われた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えた。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」8.主はサタンに言われた。「おまえは、わたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように、誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は、地上には一人もいない。」9.サタンは主に答えた。「ヨブは理由もなく神を恐れているのでしょうか。10.あなたが、彼の周り、彼の家の周り、そしてすべての財産の周りに、垣を巡らされたのではありませんか。あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地に増え広がっているのです。11.しかし、手を伸ばして、彼のすべての財産を打ってみてください。彼はきっと、面と向かってあなたを呪うに違いありません。」12.主はサタンに言われた。「では、彼の財産をすべておまえの手に任せる。ただし、彼自身には手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。』

 

絶対の感謝と絶対の愛が試練と試みに打ち勝つ力となります。

信者は試練と苦難がやって来たら、戦うのではなく、祈りと感謝と愛をもって克服しなければなりません。

サタンの攻撃の方法は、いつも理由を持って来て攻撃します。本文の9節にも理由があるからヨブが感謝し、祈るとサタンが攻撃します。だからこそ、サタンに打ち勝つ方法は理由もなく感謝し、喜ぶことです。

テサロニケ第一5:16-18、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」私たちは試練と苦難がやって来た時に、絶対に感謝し、祈り、喜ぶことが信者の道であり、知恵です。

パウロはピリピで伝道したのですが、牢屋に閉じ込められます。実はアジヤ（今のトルコ）の方に行こうとしました。しかし神のみこころに従って、ピリピに来たわけです。そこで牢屋に監禁されます。もしパウロが神様に理由を聞いたのであれば、神様に不平不満と怒りを放ったかも知れません。しかしパウロは理由を聞かずに、ただ感謝し、賛美しました。それを牢屋の囚人たちと看守が聞いたのです。結局、そこで看守の救いと、神の栄光を見ます。

ヨブも理由もなく、苦難を受けます。しかし神様を賛美しました。ヨブ記1:21、「私は裸で母の胎から出て来た。また裸でかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」

苦難がやって来た時、それと戦ってはなりません。傷を触ったら、傷は癒されないし、もっと大きくなります。それに縛られず、ただ感謝してほしいのです。絶対の感謝がすべての問題を解決するカギです。もう一つ、絶対の愛がすべての問題を解決するカギです。信者には試練を克服する方法がこれしかありません。

ヨブ記は苦難を取り扱う書物ではありません。本当の愛が何か、神様との深い愛を取り扱う書物です。キリスト教の核心は愛です。苦難がやって来ても、試練がやって来ても、本当の愛によって乗り越えられるということです。だから本当の愛を確認できる試金石が、まさに苦難です。

復活なさったイエス様がペテロと再び出会った時、イエス様はペテロに３度も裏切ったことを一切言われないのです。ただ愛だけを確認します。「あなたはわたしを愛しますか。」

最近、現代社会の家庭を見ると、経済的問題でダメになるケースが多いのです。お金の問題がやって来た時、お金に集中すれば、その家庭はつぶれます。本当にお金がない時に、我が家に本当の愛があるのか？うちの家族が本当に愛しているのか？そこに集中しなければなりません。それが確認できれば、問題ありません。貧しさの中でも、幸せになれるはずです。

教会も同じです。教会に問題が起きた時に、私たちが本当にイエス様を愛しているのか？それだけ確認できれば、問題が起きても、教会は一つになります。

男女の問題も同じです。反対する結婚の場合も、周りから別れさせよう、と相手の弱点を集中攻撃します。しかし本当の愛があれば、そのすべての弱点を覆い、乗り越えられます。だから真の愛は迫害と妨害の中で、もっと堅固になり、熱くなります。

だからこそ、サタンが一番恐れるのは絶対の愛です。愛は死よりも強いのです。もし、試練がやって来て別れたというのは、それはどんな理由があっても、愛がなかったことです。だから私たちは常に愛を点検しなければなりません。真の愛、深い愛が一番大切です。その愛があれば、むしろ試練と苦難がもっと深い感謝を作り出します。なぜですか？本当の愛を確認できるチャンスが試練と苦難を通して与えられるからです。それが分かったら、最高の祝福の人生です！